構造改革 structural reform 2005 11 22
最近の政府は、「聖域とされた政府系金融機関」や、
「不可侵とも言われた特別会計」に対しても、改革を始めています。
こうして見ると、構造改革が、「まやかし」ではなく「本物」だったと言えるでしょう。
しかし、こうした構造改革が、弱者切り捨てにならないように、十分留意すべきです。
まやかし hocus-pocus 2005 8 14
永田町では、郵政改革をめぐる議論で、かなり過熱していますが、
そもそも、郵政改革には、「まやかし」があるのです。
たとえば、こう考えてください。
ある電機メーカーが、プラズマテレビの競争で、他社に負けて、
プラズマテレビ事業部が、大赤字となってしまった。
今後も、他社に勝てる見込みがなく、同事業部は、赤字が続く見込みとなった。
こういう場合は、どうするか。
常識的には、「プラズマテレビ事業部を廃止する」ということになるでしょう。
まさか、プラズマテレビ事業部の部長や課長が、廃止に強く反対するので、
同事業部へ、会社の資金を流さないようにし、
「兵糧攻め」にすることはしないでしょう。
そんなことをしたら、経営陣の経営能力が疑われることになるでしょう。
最近の郵政改革をめぐる議論で、政府は、こんなことを言っています。
郵便貯金や簡易保険で集めた巨額の資金が、郵政改革をすることによって、
経営が非効率的な「政府系金融機関や特殊法人」に流れないようにする。
そんなことよりも、まず先にやるべきことは、
政府系金融機関や特殊法人の統廃合だと思います。
これで、政府は、贅肉が落ちて、スリムになるでしょう。